2016年6月24日金曜日

梅雨の食物


    今週は詩の〆切が二本に各種原稿、東洋大学大学院の講義、今秋からはじまる獨協大学での新プロジェクトの会議、レギュラーのフェリス女学院大学の講義など、バタバタしてしまっている。本ブログの更新も、すっかりとどこおってしまった。
    嗚呼、海をぼーっと眺めながら、キリッと冷えたシャブリが呑みたい。

    そんな梅雨のある日、妻が「梅餃子」をつくってくれた。

    梅餃子。結婚して、はじめて食べた食物。仕事でアジア各国にもよくいく妻のお母さんが得意としている水餃子で、実家ではとりあいになるらしい。
    餡は肉をすくなめにし、たたいた梅と大葉をおおめにいれる。水餃子に火がとおったら、さっと水洗いしてぬめりをとり、皿にしきつめた氷のうえにのせ、冷え冷えにして、完成。皮の包み方は、薔薇の蕾のように。

    もとい、餃子と大葉はとてもあう。さらに梅の酸味と香がくわわると、いささか野鄙な餃子という食物が、繊細な味わいになる。個人的には、タレをつけずに食すのがいい。

    梅雨の暑さと湿気をはらい、殺菌作用もあって、お腹にいい梅餃子。見た目も涼し気で、ぼくにとってなくてはならない梅雨の食物になった。

    ビールは、できれば、瓶にして、井戸水で冷やす。
    肉餃子の旨味と、梅のすっぱさ、大葉のさわやかな香があわさって、なんともいえない。ビールとは相性最高だけれど、日本酒にもあいます。

   気軽につくれて、ちょっと、おしゃれな家庭料理。今週末、ぜひ、おためしあれ。

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