2015年7月15日水曜日

そうだ、京都いくわよ




    という、クライアント女史のひと声で京都へ。新幹線を下車した途端、暑い!関東人にとって格別な暑さ。しかも今日は祇園祭り。去年もたまたま宵山の晩に来京していた。
    夕方、四条河原町はさすがにお店がとれないから、女史が予約していた東山白川端の老舗割烹「鈴江」へ(「このためにきたのよ!」)。京夏野菜のたいたんからはじめて、はも落とし、じゅんさい、はものつけ焼き、賀茂茄子、そしてお目当ての七輪で焼く若鮎。酒は、灘の臥龍梅。
    香る魚と書いて、あゆ。十年前から、はもを食べなければ夏がはじまらないという気持ちだったけど、おととしはじめて食べた鈴江の鮎には、降参した。まさに夏の水辺の宝石。現在、ぼくの「最後の晩餐」のトップに、かぎりなく近い。松茸とおなじで極めてシンプルな料理なのに、言葉にできない至福。ここの鮎を食べてから、築地で食べる海の魚をくさいとさえ思うようになった。頭から尾までばりばりいただく。からの皿をしばらく見つめて、来年もまた食べられるだろうか、食べられるといいな、とつい考えてしまった。
    懇意にしている木屋町の旅籠の旦那は、若狭の初鮎は格別、というけれど。それにしても、関東人にとってまさに酷暑の夏の京都には、どうしてこう、美味しいものが多いのだろう。この暑さは心底、勘弁してほしいが、魂の苦言を売ってでも、また来て食べたい。

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