2014年9月13日土曜日

Days of Poetry and Wine (6)〜クルシュコでの朗読 


イングランドの詩人
Jackie Willsさん




右はイタリーの詩人Sara Ventroniさん
左はジャッキー


ぼくの
通訳をしてくれた
Ziga Kumpくん


ワインとパンの
テーブル


さて
いよいよ
リーディングの話

8/24
リュブリャーナから
Beletrinaの

コーディネーター
Anja Kovac女史の車で
東へ一時間

スロヴェニアで
最初のリーディングは
Krsko(クルシュコ)

メンバーは
英国で人気・実力ともに
不動の位置を占める

ベテラン
ジャッキー・ウィルス
そして

イタリアの
現代詩を牽引する
若手のひとり

サラ・ベントローニ
後から次第に
わかりはじめるの

だけれど
この
「詩とワインの日」に

出演する
詩人たちは
いまの欧州を代表する

名実ともに
すごい詩人たち
ばかりだ

ジャッキーは
T・S・エリオット賞
最終候補に

たびたび
ノミネートされているし
サラも数々の

賞を受賞し
本国イタリーを
超えて

欧州現代詩シーン
では
その名がよく

知られている
ジャッキーは
英国の

フォークロアから
現代社会の
話題まで

幅広くうたい
また卓抜な
ストーリー・テラー

でもある
サラは
テンポよく

スラングなども
交えながら
しばしば

毒の効いた
ユーモアで
聴衆を

とりこにしてゆく
語りの詩人
これは

あとでスイスの
詩人が
いっていたのだけれど

彼女は
いわゆる
ラップ系詩人の

嚆矢とも
みなされていて
影響を

与えているらしい
まあ
この見解は

サラ本人が後で
否定的に
述べていたけれど

英語のおかげで
ぼくらはすごく
仲良しになった

クルシュコは
ほんとうに
ちいさな

美しい村だが
スロヴェニアで
二基しかない

原発が
あるところ
会場は

300年近い
歴史をもつ
元教会で

いまは
大きな図書館付きの
カルチャーセンター

として
使用されている
村の人たち

だけではなく
近隣からも
毎年楽しみに

来場するそうだ
当日の
リーディングは

一番手がぼく
二番がサラ
トリがジャッキー

そのあいだに
地元の
ローカル

ミュージシャンが
音楽の
合いの手を

入れる
ぼくの番では
「春が来た」を

うたってくれたっけ
持ち時間は
ひとり15分ほど

ぼくは
「雪風」
そして

声明つきの
「夜釣り」を
朗読

会場は
教会だけあって
マイクなしでも

声明が
気持ちよく響いた
リーディング中

聴衆は
一言もしゃべらず
ここちよい

熱のこもった
静寂と
虫の声に

つつまれた
そして
全員が終ると

大きな拍手と
ウィッスルが
飛び交った

リーディング後は
懇親会
さて

「詩とワインの日」
では
スロヴェニアの

ワインメーカー
各社の提供で
詩人と聴衆に

フリー(無料)で
ワインが供され
いくらでも呑める

それから
クルシュコの
おかあさんたちが

自慢のパンを
何種類も
焼いて

準備してくれていた
ちょっと
解説すると

「詩とワインの日」は
Ptuj(プトゥイ)を
本拠地とし

規模の大きい
Grand Poetry Readingを
はじめ

美術や小説
ノンフィクションと
コラボする

イベントもあるが
文化交流のため
各国の詩人が

スロヴェニア
内外の
各地を訪れ

トークや
リーディングをする
その

どのスポットでも
フリー・ワインが
供されるという趣向

そして
ワインとともに
必ず

登場するのが
このウェルカム・
ブレッド

欧州では
手造りのパンで
客人をもてなす

日本でいう
手打ちうどん
団子や饅頭

みたいなものだ
これが
ほんとうに

ワインによくあう
リーディング後は
何人もの方から

暖かい感想
握手や抱擁を
求められ

最後は
レストランにまで
招いてくれた

たくさんワインを
呑んで語り合い
名残惜しく

クルシュコを
発ったときは
深夜を過ぎていた
Thank you 
everybody
in Krsko

You were such a 
great audience!
Nice  and warm

people
Hope see you
soon!

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