2014年1月27日月曜日

古川日出男さん作の劇へ



小説家の
古川日出男
さんが
書き下ろした
戯曲に
蜷川幸雄氏が
演出する
『冬眠する熊に
添い寝して
ごらん』を
渋谷の
シアター・
コクーンに
観にいった

ジャニーズの
上田竜也
さんが
主演
だけあって
会場は
女性で
いっぱい

劇は
チケット販売
二時間で
完売
だったらしい

そんななか
古川さんが
前方
センター
通路側近くの
関係者席を
おさえて
くださり
「見えない波」
で古川さん
管啓次郎さん
とともに
ヨーロッパへ
ゆく
田島さん
そして
古川さんの
『LOVE』を
英訳中の
ジニーさん
妻とぼくは
観劇する
ことができた

ネタバレに
なるので
内容には
ふれないけれど

日本の
近代史から
震災以後
まで
仏教と犬
土地と地霊
熊猟師と
おばば
兄弟愛と女
血と業が
螺旋を描く
言葉の
トルネード
古川
ワールドは
健在

それを
見事に
3D化した
蜷川幸雄の
演出も
素晴らし
かったし
上田竜也
井上芳雄
両主役
ヒロイン役
(『現代詩手帖』
で活躍中の
女性詩人!)
鈴木杏
さんも
よかった

ぼくは
個人的に
名傍役
にして
怪優
石井宣一
さんファン
で(笑)
「富山の
薬売り」役で
でてきたときは
うれしかった

石井さんが
会場全体に
響きわたる
大音声で
「二百年めえ
から薬売りで
ござえやす」と
謳いながら
すぐ傍を
颯爽と
駆け去って
いったときは
ジャニーズ
ファンの
ごとく
手をふった
けれど
あれは
ぼくだけ
だったろうな

上演は
四時間に
およんだが
まったく
飽きない

会場の
方々の
女子からも
「話も
面白かったね」
という声が
あがっていた
リピーターも
いるらしい

骨太の
現代文学と
ジャニーズ
女子たちが
遭遇する
そんな
現象も
とても
面白かった

2014年1月22日水曜日

トヨダヒトシ×管啓次郎「NAZUNA」を観に




去る1/16
新しくできた
明治大学
中野キャンパスに
写真家
トヨダヒトシさんと
詩人
管啓次郎さんの
イベント
「NAZUNA」
を観にいった
中野を
じっくり歩くのは
5年ぶりぐらい
まずは
老舗の
サントリー・パブ
「ブリック」で
ラビオリを
つまみに
ハイボールを
5杯呑む
(1杯200円也!)
ブッリクは
京都の
サンボアを
彷彿とさせる
エンジンが
あたたまって
きたので
会場へ
トヨダヒトシ
さんは
「1993年から
ニューヨークを
拠点に、
写真を一切
プリントせず、
何も跡を残さない
写真表現としての
〝スライドショー〟
で映像日記を
発表しつづけている
写真家」
(DMより)

90分以上に
及んだ
スライドショーは
「9.11」の
タワー崩壊
を現場で捉えた
映像から
はじまって
野花の
うえで
死んでいた
ミツバチの
写真
トヨダ氏の
お母さんの
闘病
そして臨終
といった
グローバル化
した社会の
ダイナミックな
渦巻きと
その片隅で
輝く
家族
動植物
人々の
営みが
光の糸を
結いながら
ひとつの
星雲として
一挙に
たちあがる

大と小
矛盾する
ような
星々の動きも
トヨダさんの
映像の
虚空では
お互いを
排斥することは
ない

トーク
のなかで
管啓次郎さんが
「社会の冷たい
部分に
関係性の
変更を迫る」と
指摘されて
いたけれど
トヨダさんの
映像には
ブルーシート
のテントで
暮らしはじめた
外国人
虚無僧など
不器用
ながらも
社会の
マジョリティー
に与せず
真摯に自分
生き方を
さぐる
人の姿や
元野良犬たち
の姿が
とても
印象的だった

スライドショー
というものを
二十数年ぶりに
たっぷり
堪能したけれど
いちまい
いちまい
カチャ
カチャ
あたたかい
手替えの
音が響いて
いいものですね

写真は
冷たいもの
をこえて
あたたかい
手触りと
音色を
世界の光景に
取り戻そうと
すると
その音が
伝えてくれた

実行委員会の
学生さん
たちも
ありがとう!

とてもいい
幻燈会でした

2014年1月20日月曜日

遠いどこかの国で


福島県浪江町の
詩人
根本昌幸さん
から
詩集『荒野に立ちて
―わが浪江町』が届く

「遠いどこかの国で
大きな地震があった。
遠いどこかの国で
原発事故があった。
遠いどこかの国で
大きな津波があった。
みんな他国での
出来事だと思っていた。
夢の中での出来事だと
思っていた。」
―根本昌幸
「遠いどこかの国で」

静かに
胸を打つ詩集
『現代詩手帖』
2014 年1月号に
「月の犬」
という
詩を書いた

東北から
何通かの
手紙が届いた

小説家の
古川日出男さん
詩人の
管啓次郎さんと
東日本大震災後の
いまと
原発事故
について
語り
作品を
朗読しに
フランスと
イギリスにゆく

「見えない波」
プロジェクト
という

3/9には
渋谷の
UPLINKで
帰国報告会
イベントを
やります
『荒野に立ちて』

ヨーロッパに
携行します
昨日
辺野古に
飛んだ
管啓次郎さん
より
メール

いま那覇です。
すでに桜が開花! 
びっくりしました。

今日は名護市長選挙で、
ヤマトでは
ありえないくらい
盛り上がっています。

2014年1月15日水曜日

「遠いアトラス」出航


出張先の
青山の某ホテル

冬の晴れた
早朝

23階の
窓からは
日本アルプスが
見えた

(株)マイナビ
詩歌ブログ
「日々が紙から
飛びだして」
での
詩人
暁方ミセイさん
管啓次郎との
リレー詩
「遠いアトラス」
(仮題)が
今朝
スタート

http://book.mynavi.jp/blog/poem/

トップバッターは
ぼくです

ぜひ
お読みください

2014年1月10日金曜日

ハングルになった詩



韓国の詩誌
『詩評』54号に
『まどろみの島』の
抄訳が
掲載された

コーディネート
してくださったのは
詩人の
佐川亜紀さん

ぼくの詩が
韓国語になったのは
『片鱗篇』以来
二度目

詩誌といっても
『詩評』は
すごく立派な
ハードカバーの
単行本

(それにしても
韓国の書籍は
立派ですね
ソウルの
地下鉄の
車内で
サラリーマンや
OLの方々が
日本のより
大きな
判型の本を
読んでいた
記憶が
よみがえります)

とはいえ
お恥ずかしながら
ぼくは
ハングルが
まったく
読めないもので
翻訳された
ページを
見ると
現実から
漂いだすような
不思議な気持ち
になる

そして
ページに
居並ぶ
韓国の
現代詩人たちの
詩を
とても
読みたくなる

とにかく
兄弟姉妹の
ような島
韓国の言葉に
訳して
いただいたのは
ほんとうに
うれしいです
(訳者さま
この場をかりて
お礼を
申し上げます

そして
佐川亜紀さん
ありがとう
ございました)

近々
東京の
新宿にある
いきつけの
韓国料理店にゆき
マッコリと
ケジャンで
祝杯を
あげようと
思います

2014年
9月20日には
日本現代詩人会
国際交流
ゼミナール
において
『詩評』主催の
高畑烈氏と
権宅明氏が
講演を
なさるそうだ

ぜひ
聴きに
いってみたい

2014年1月7日火曜日

漂い書く詩








(株)マイナビの
詩歌ブログ
「日々が紙から
飛びだして」に
1/15から
毎週水曜日
リレー詩を
発表してゆく

http://book.mynavi.jp/blog/poem/

メンバーは
詩人の
暁方ミセイさん
管啓次郎さん
という
強力な布陣

タイトルは
「遠いアトラス」
です

atlasは
英語で
「地図帳」
のこと

三人の詩人が
国内外の
いろんな場所を
旅しながら
お互いに
詩を
書き贈る

言葉の
地図帳を
つくってゆく
という
企画リレー詩

不請わたくしめが
スターター
なので
朝から出かけ
書くための
場所を
もとめて
東京を
漂っていた

行き着いた先は
天王洲アイル

午前の光の
袂で
ビールを
飲みながら
デッキのうえに
ノートを
置いて
鉛筆で
さらさらと
書きだした

そういえば
昨日
管啓次郎さん
から
メールが
届いていた

いま
ニュージーの
オークランドで
ひとり旅
だそう

これからの
展開が
楽しみ!

2014年1月5日日曜日

冬の古唐津盃





昨晩、久しぶりに
詩人の
城戸朱理さんより
お電話をいただく。

ちょうど
元旦に
城戸さんから
H氏賞受賞の
記念にいただいた
斑唐津の立ぐいを
おろして
つかいはじめた
ところだった。

岸岳系の
斑唐津は
雪を思わせる
釉調と胎土から
白唐津とも
呼ばれていて
冬の酒器には
とてもいい。

昨年はばたばた
していて
家の食卓では
初期李朝白磁片口と
中里隆作の盃を
秋からずっと
つかいぱなし
だった。

城戸さんと
お話しできて
とても
うれしかったので
ぬる燗を
つけて
お正月に
いただいた
たらば蟹を
さっと茹で
夜食にいただいた。

2014年1月1日水曜日

謹賀新年



明けまして
おめでとうございます。

2014年も
どうぞ
よろしくお願い
いたします。

静かで
ぽかぽかして
よい
お正月ですね。

大晦日から
寝室に、
フランスは
ブールジュの画家
フィデリ・
カルディーの
馬の絵の
デッサンを
飾った。

むっちりした
馬のお尻を
眺めながら
見た初夢は
あまり
憶えていません。

初詣にいった
ご近所の
中山神社で
大吉を
ひきました。