2013年12月26日木曜日

詩の朗読会 TKレビュー vol.7に出演


12/21夜
(管啓次郎さんとの
対談の翌日)
東京は谷中の
古書店「信天翁」
(あほうどり)さん
にて
「詩の朗読会
TKレビューvol.7:
Transmission 
Knockin' Bird」
が開催。
ぼくはゲストで、
詩人の
児玉あゆみさん
小森岳史さん
カワグチタケシさん
とともに
詩の朗読を
させていただいた。

「信天翁」さん
では
今年の6月に
詩人の
中上哲夫さんと
八木幹夫さんが
「What was the
BEAT GENERATION」
イベントを
開催している。


古本たちに
囲まれながら
する朗読、
聴く朗読、
どちらも
大好き。

難点は、
気になる本が
本棚にあると
朗読中でも
つい手にとって
みたくなって
しまうこと。

それも
古書店イベントの
楽しみ方の
ひとつ。


一番手は
小森岳史さん。
新しい冊子
『みぞれ』からも
読んでくれた。

「TKレビュー」とは
小森さん
カワグチさんの
イニシャルをとった
ユニット名。

小森さん
カワグチさんは
0年代
ポエトリーリーディング
ブームに
登場してきた詩人。

今回は
朗読する全員が
楽器なし
言葉と声だけの
パフォーマンス。

書架にある
古本を気ままに
選びとって
朗読するもよし、
他者の詩集から
朗読してもいい。

小森さんは
大きい体で
やさしい
詩を書く

彼の詩の言葉は
ポップだけれど
チクッと
刺があって
最後は
じんわり
心に溶けこんで
くる。
「みぞれ」みたいに。

リーディングは
たんたんと
静か。
言葉の慈雨を
声の雲が
運んできてくれる。

そして、
二番手は
石田でした。
後述。


三番手の
児玉あゆみさんは
「詩のボクシング」
2005年関東本選
優勝経験者でもある。

リーディングは
ダイナミック
かつ繊細で
さすがだった。

行分けで
書かれた言葉に
こだわらず、
ときには
朗読用紙に
大きく
一言だけ
記された言葉を
バシバシ、
ポエジーの
マッスにして
投げこんでくる。

かたときも
声と詩が
離れてゆかない。


最後は
カワグチタケシさん。
『Universal
Boardwalk』を
中心に朗読。

アメリカ詩や
西脇順三郎が
好きという
カワグチさんの詩を
ぼくが
好まないはずがない。

カワグチさんは
青山の
花屋さんに
勤める
シティポエット。

都会的で
国境もなく
歩いてゆく
詩の言葉。

重力も救済も
関係なく、
空を舞う
カモメのように
ただ
人の視線を
そこから
連れだして、
世界という
迷路を
ガイドしてくれる。
ぼくは
「月の犬」という
80行ほどの
新作と
『まどろみの島』
から朗読
させていただいた。

「月の犬」は
犬の幽霊たち
に導かれ
福島について
書いた詩。

「現代詩手帖」
2014年新年号に
掲載されますので
ぜひご一読を。

冒頭のフレーズは
管啓次郎さんが
ぼく宛に
『ストレンジオグラフィ』
の見返し紙に
書いてくださった
「すべて犬とともに」
という言葉と、
わが家の愛犬
ハナよりもらった。
TKレビューも
児玉さんも
ぼくと同世代で、
(児玉さんは
ちょっと若い)
ロックやジャズ
ヒップホップの話で
いつも
盛り上がる。

いつも自然体で
はにかんで
だれも気にしない
渡世にはつきものの
ささいな謎や、
人々が
日々の生活
のなかで
簡単に
忘れていって
しまうことを
めぐって、
おもしろおかしく
話している。

そんな
pep talkからも、
詩が生まれる。

詩人たちによる
朗読
ガレージバンドを
いつか
結成してみたい。

そして、
詩人たちの
ガレージたる
下町文化と古本の
秘密基地は
「信天翁」さん
以外には
ないと思う。

ご来場
いただきました
みなさま
心より
感謝申し上げます。

「信天翁」の
みなさん
お世話になりました。

小森さん
児玉さん
カワグチさん

楽しい
セッションを
ありがとう!

1 件のコメント:

  1. みなさん、楽しかったですね。旧年中はお世話になりました。

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