2013年12月31日火曜日

Farewell! 2013




今年も残すところ
あと
数時間ですね。

大晦日の
今日は
原稿を
なんとか終え
大掃除をし
夜は
なぜか
ノルウェー風
にしんの
ローストを
つくり
最後は
にしんそば
にして
さきほど
年越しそばを
美味しく
いただいた。
まあ、
にしんが
たくさんあった
のですね。
そんな
大晦日を
すごしています。

わが家の
女性陣は
終日
おせち料理
づくりに
かかりきり。

今年は
H氏賞をいただき、
「現代詩手帖」
では
新人作品欄を
担当させて
いただいている。

「しずおか連詩の会」
をはじめ、
さまざまな
イベントにも
出演させて
いただいた。

2014年は
1月中旬から
マイナビの
詩歌ブログ
「日々が紙から
飛び出す」にて、
詩人の
管啓次郎さん
暁方ミセイさん
とともに
リレー詩の
連載がスタート。
半年後には
電子書籍化も
される予定です。

3月からは
小説家の
古川日出男さん
そして
管啓次郎さん
とともにゆく
フランスと
イギリスでの
朗読ツアー、
「見えない波」
プロジェクトが
発動する。

約束していて
書きたい
本もある。

本ブログも
12月25日の
更新で
第100回を
無事こえました。

今年も
いろいろな
方々と出会い、
助けていただき
刺激と
元気を
いただいた。

2013年中は大変
お世話になりました。

イベントに
足を運んでくださった
みなさま
ほんとうに
ありがとうございました。

2014年も
よろしく
お願いいたします。

静かで平和な
大晦日

よいお年を
お迎えください。

仕事納めの午後






今年は12/30が
仕事納め
でした。

来年早々
横浜の
とあるクラシック
ホテルの
仕事をする
ことになったので、
桜木町から
山下公園へ。

赤れんが倉庫
前の広場は
今年も
アート・
スケートリンクに
なっていた。

ホテルでの
打ち合わせが
終ると
近所の
「Jack Cafe」へ。

ぼくは
ここのバーガー
が大好きで
横浜に来ると
つい食べてしまう。

バンズが
ジャック特製の
手作りパン
なのが個性的で
いいのです。

店内に流れる
古い
フィル・ウッズの
レコード
(たぶん
ヨーロピアン・
リズムマシーン)
を聴きながら
冷たいビールを
口にふくみ、
窓の外で
風に吹かれている
枯れ木を眺め
ふと
今年一年も
なんだか
あっというまに
終わるなあ
と思う。

ぼくは
「不惑」だった
のだけれど
あまり
惑っている暇は
なかった。

いいんだか、
悪いんだか。

とあるホームパーティー



12/27の夜
拙宅の設計を
手がけてくださった
建築家の
森大樹さん、
永元監督、
クロコダイル
朗読会で
ギターを
弾いてくれた
石井草実くん、
妻の友人で
建築を
学んでいる
タケくんが
遊びに
来てくださった。

森大樹さんは
拙宅の設計で、
2013年の
埼玉建築文化賞
住宅部門
最優秀賞を
受賞された。

ぼくは
クスクスと、
ローストポークを
つくって
ゲストに供する。

写真の
ローストポークは
埼玉県産の
SPF豚
香り豚を
1.2kg使用。
一切れが
ステーキ
一枚分くらいある。

タンジールが
好きな
森さんは
モロッコ産の
絶滅品種に
近い
葡萄で
でつくった
ワインを持参。

夜遅くまで
丹下健三や
日本の
近代建築
木工職人や
大工仕事の
重要性
について
語り合い、
吞み明かした。

なんだか
建築業界の
飲み会みたい
だったけれど。

森さん、
永元さん、
おめでとう
ございました。
そして
ありがとう
ございました。

2013年12月26日木曜日

詩の朗読会 TKレビュー vol.7に出演


12/21夜
(管啓次郎さんとの
対談の翌日)
東京は谷中の
古書店「信天翁」
(あほうどり)さん
にて
「詩の朗読会
TKレビューvol.7:
Transmission 
Knockin' Bird」
が開催。
ぼくはゲストで、
詩人の
児玉あゆみさん
小森岳史さん
カワグチタケシさん
とともに
詩の朗読を
させていただいた。

「信天翁」さん
では
今年の6月に
詩人の
中上哲夫さんと
八木幹夫さんが
「What was the
BEAT GENERATION」
イベントを
開催している。


古本たちに
囲まれながら
する朗読、
聴く朗読、
どちらも
大好き。

難点は、
気になる本が
本棚にあると
朗読中でも
つい手にとって
みたくなって
しまうこと。

それも
古書店イベントの
楽しみ方の
ひとつ。


一番手は
小森岳史さん。
新しい冊子
『みぞれ』からも
読んでくれた。

「TKレビュー」とは
小森さん
カワグチさんの
イニシャルをとった
ユニット名。

小森さん
カワグチさんは
0年代
ポエトリーリーディング
ブームに
登場してきた詩人。

今回は
朗読する全員が
楽器なし
言葉と声だけの
パフォーマンス。

書架にある
古本を気ままに
選びとって
朗読するもよし、
他者の詩集から
朗読してもいい。

小森さんは
大きい体で
やさしい
詩を書く

彼の詩の言葉は
ポップだけれど
チクッと
刺があって
最後は
じんわり
心に溶けこんで
くる。
「みぞれ」みたいに。

リーディングは
たんたんと
静か。
言葉の慈雨を
声の雲が
運んできてくれる。

そして、
二番手は
石田でした。
後述。


三番手の
児玉あゆみさんは
「詩のボクシング」
2005年関東本選
優勝経験者でもある。

リーディングは
ダイナミック
かつ繊細で
さすがだった。

行分けで
書かれた言葉に
こだわらず、
ときには
朗読用紙に
大きく
一言だけ
記された言葉を
バシバシ、
ポエジーの
マッスにして
投げこんでくる。

かたときも
声と詩が
離れてゆかない。


最後は
カワグチタケシさん。
『Universal
Boardwalk』を
中心に朗読。

アメリカ詩や
西脇順三郎が
好きという
カワグチさんの詩を
ぼくが
好まないはずがない。

カワグチさんは
青山の
花屋さんに
勤める
シティポエット。

都会的で
国境もなく
歩いてゆく
詩の言葉。

重力も救済も
関係なく、
空を舞う
カモメのように
ただ
人の視線を
そこから
連れだして、
世界という
迷路を
ガイドしてくれる。
ぼくは
「月の犬」という
80行ほどの
新作と
『まどろみの島』
から朗読
させていただいた。

「月の犬」は
犬の幽霊たち
に導かれ
福島について
書いた詩。

「現代詩手帖」
2014年新年号に
掲載されますので
ぜひご一読を。

冒頭のフレーズは
管啓次郎さんが
ぼく宛に
『ストレンジオグラフィ』
の見返し紙に
書いてくださった
「すべて犬とともに」
という言葉と、
わが家の愛犬
ハナよりもらった。
TKレビューも
児玉さんも
ぼくと同世代で、
(児玉さんは
ちょっと若い)
ロックやジャズ
ヒップホップの話で
いつも
盛り上がる。

いつも自然体で
はにかんで
だれも気にしない
渡世にはつきものの
ささいな謎や、
人々が
日々の生活
のなかで
簡単に
忘れていって
しまうことを
めぐって、
おもしろおかしく
話している。

そんな
pep talkからも、
詩が生まれる。

詩人たちによる
朗読
ガレージバンドを
いつか
結成してみたい。

そして、
詩人たちの
ガレージたる
下町文化と古本の
秘密基地は
「信天翁」さん
以外には
ないと思う。

ご来場
いただきました
みなさま
心より
感謝申し上げます。

「信天翁」の
みなさん
お世話になりました。

小森さん
児玉さん
カワグチさん

楽しい
セッションを
ありがとう!

2013年12月25日水曜日

浦和でクリスマスイヴ


昨晩は
クリスマスイヴ。

ぼくと妻は
朗読劇
「銀河鉄道の夜」の
公演
(出演:
古川日出男さん
管啓次郎さん
柴田元幸さん
小島ケイタニー・
ラブさん)
に行きたかった
のだけれど
チケットが
すでに完売。

よって、
浦和の老舗
イタリアン
「プリマベラ」で
食事をした。


宮崎県産
シロチョウザメの
キャビアと
フォアグラの
パンナコッタ

リンゴのクレマと
年代物の
バルサミコ酢が
かかっていた。


天使の海老
カルパッチョ


名物の手打ちパスタ
トレ・コロールに
練りこんである。


宮崎産の
牛フィレ
宮崎の
根野菜とともに

シェフの
大山さんは
宮崎県生まれ。
イタリアに
わたって
長らく修行
されたそうだ。

この前、
食事をした
ときに
大山さんが
「イタリアンで
手打ちパスタが
でないのは
おかしい」と
こだわりを
話されていたのを
思い出す。

ここの
ドルチェ、
バジルの
シャーベットが
ぼくの
大好物です。

管啓次郎さんとの対談 in Shimokita


12/20の夜
詩人・比較文学者の
管啓次郎さんの
お誘いで
下北沢の書店
「B&B」で
対談・朗読イベントに
出演させていただいた。


左:石田 右:管啓次郎さん

管さんの
新刊エッセイ
『ストレンジオグラフィ』
(左右社)
刊行記念イベントは
旅と詩をめぐる
話がテーマ。

『ストレンジオグラフィ』
とは
Strange+geography。
とても不思議な書物だ。
詩人の旅の記録
であり
比較文学、環境学
批評と哲学が
渾然一体となった、
詩的想像力の
地理学とでも
いうべき本だと思う。

詩人としても
とても
広やかで
大きなスケールを
もっている
管さん。
『ストレンジオグラフィ』は
世界中
風が吹く場所を
求めて、
犬のように
自由に
あてどなく
歩いていく言葉
によって
文明と自然
情報化社会と現実の
関係性を
問いかけ、
ぼくらに新たな
クリエイティビティー
とはなにかを
問いかけている。

ぼくは
この本を読んで、
詩を書くことは
自由でいいんだと
あらためて
気づかされた。

諸ジャンルの
クリエイターの
創造性も
刺激してやまない
本だと思う。

(ストレンジオグラフィは
だれにでも
実践可能な
心の地図の
組み替え方だ)

ぼくにとって
管さんは
いま、とても
大切な詩人。
シンパシーと
いったら
僭越だけれど、
ぼくが詩で
やりたい仕事を
先の先まで
されている気がする。

フリーな精神と
柔軟な思考
言葉の
実験にみちた新詩集
『時制論 Agend'Ars 4』
(左右社)は
まさに
その詩的実践だった。

(「現代詩手帖」
2013年12月号の
アンケートでは
この詩集の存在を
まだ知らなかった)

対談で管さんは
「旅は観念にすぎない」
「旅なんてものはない、
自分がいるところが
旅です」と
語っておられたが、
前詩集
『海に降る雨Agend'Ars 3』
(左右社)に
「昨日は死んだ鹿を
一晩中なでていた」
という
印象的な
フレーズがある。

それは、
『ストレンジオグラフィ』の
ひとつのパート
「生きた鹿、
死んだ鹿」で
書かれていた
鹿だろうか。

(管さんは旅先の
北海道で
交通事故に
あったばかりの
雌鹿と遭遇した
エピソードを
書かれている)

管さんの
詩やエッセイには
他者としての
生命にたいする
慈愛のまなざし
精神の
エコロジーが
きちんとある。
ぼくは
このエピソードが
大好きだ。

(このパート、
会場でぜひ朗読
したかったのだが、
流れに乗れず
ご紹介できません
でした。
よって、ここに
記しておきます)

対談中
「ぼくは現実から
出発する抒情詩を
書きたい」と
おっしゃられた
管さんの
詩とエッセイ。
現実から
出発してはいても
いつのまにか
見たこともない
モザイク化した
現実と心の
ストレンジな
地理へと
着地している。

日常の「情」を
こえて
「非情なストレンジャー」
詩人=旅人の
まなざしから
発露する「情」。

それは
ぼくらが生きる
いま=ここの
とっても
奇妙で
愛しくも悲しい
spectacles
だと思う。

イベントの最後に
ぼくは
その日の朝に
書いたばかりの
管啓次郎さんに
捧げた詩、
「レニングラードの
ストレンジオグラフィ」を
朗読した。

(12/27以降、
詩人・森川雅美さん
主催の
詩歌と俳句の
ウェブマガジン
「詩客」に
アップの予定です。
http://shiika.sakura.ne.jp)


会場には
小説家の
古川日出男さん
夫妻、
アメリカ現代詩
研究の
遠藤朋之さんを
はじめ
たくさんの方々に
ご来場いただいた。

心から
お礼を申し上げます。

それと
管啓次郎さん、
素晴らしい
お話と時間を
ほんとうに
ありがとうございました。

お店のセンスも
本のセレクトも
ピカイチ
のみならず、
店内で
ビールも呑める
「BOOK & BEER」の
みなさま
ありがとうございました。
古着を
ひやかしながら
また
遊びにゆきます。

2013年12月20日金曜日

谷中の好きな古書店にて


谷中の古書店
「信天翁」さんで
買った
「Paper covered
edition No.1」
田村隆一
『ぼくの中の都市』
(出帆出版、
1980年初版)
500円也。


谷中の
アンティーク屋さん
「ひよこ堂」
で買った
かわいらしい
絵付の
江戸後期伊万里
ころ茶碗盃
800円也。
12/21土曜日は
谷中の古書店
「信天翁」
(あほうどり)さん
にて
T-K reviewさんと
リーディング。

ほんとうは
熊本から帰って
ビール片手に
谷中を歩き
「肉のサトウ」で
メンチカツを
食べたり
骨董をひやかして
事前取材を
アップしたかった。
でも
天候がね、、。

よって写真は
このあいだ
谷中に伺ったときの
お土産写真。

古書にB級グルメ
アンティークも
とても
楽しい町なので
ぜひお越しください。
猫にも詩人にも
会えるよ。

2013年12月18日水曜日

Fly to Kumamo (n) to, vol.1



京都から帰って
間もなく、
仕事で熊本県の
阿蘇地方へ。



阿蘇くまもと空港の
「うまか軒」で
熊本ラーメンを食べる。
意外とあっさりした
醤油ベースの
とんこつラーメン。
にんにくが
きいています。
上の写真は
馬肉を使った
「さくら餃子」。
熊本の味の
洗礼を受ける。


パイロットのHiroさん
の運転で
かくれ宮「幣立神宮」
(へいたてじんぐう)へ。
「幣」(ぬさ)を
立てるという
社名は、
「社」というものの
根源を感じさせる。
規模はさほど
大きくはないけれど
白州正子の
エッセイにも登場した
由緒ある古格の神宮。
「民族発祥の地」
ともいわれています。




天神木「高千穂」。
榊にも使われている。
ぼくはこの木の
根元で
枯れ葉を摘んだ。


「首っ玉」と
いわれる
御神木の一部。
天照の世の
鏡瘤が
見えるのだそうな。


阿蘇の杉山に
囲まれた境内を
歩くと
こころが
しん、と
静まってくる。
「3千年前に
インドの修行僧が
ここにきて座し、
春景色に感動して
春という言葉を
インドに持ち帰った」
という伝説が
あることから
釈尊が来られた
という
言い伝えもある。

御手洗池


水天宮の湧き水を
スピリチュアルヒーラーの
Fumiさんは
たくさん飲んでいた。
「どんなに飲んでも
もっと飲みたい」
ほどの霊水だとか。

秋の残響


京都から帰ったら
同じ京都より、
詩人の城戸朱理さんから
「Project Ararat」の
新作がとどいていた。

封筒のなかに
手紙はなく
紅葉した楓が
ただ一枚
入っていた。

ほどなくして
「Project Ararat,
Whisky island」も落掌。
(こちらは
後日、ご紹介しようと
思います)。



デジカメに残されていた
12/1の庭の写真。

ぼくも
秋の残響のなかで
ご返信したい。

2013年12月14日土曜日

「しずおか連詩の会」の、3日目



最後はこんなふうに
全員で署名。
『水際の車輪の巻』は
11/23の21時ごろ
完成した。



テーブルにつく
詩人たち。
左から
野村喜和夫さん
三角みづ紀さん
福間健二さん。

「しずおか連詩の会」
執筆最終日の
11/23は
ホテルのロビーに
朝8:45集合。
そのまま
「グランシップ」の
12階会議室へ
直行し
執筆を開始。
3日目になると
詩人たちも
ちょっぴり
つかれがでて
まったり
書いたり
読んだりしていた。


ぼくはあいまに
ぶらぶら
散歩。
埼玉に帰っても
まだ紅葉
しているだろうか。
そんなことが
気がかりに
なりだした瞬間。
心身は
だんだん
郷里に帰り
はじめていた。


だいたい
19時ぐらい。
ここまでくると
ひたすら
黙々と書く。
みなさん
ただ黙って
書いているだけ。
ですから
とくに
これ以上
書くことも
ないのです。
ぼくが
今回の連詩で
教えてもらったのは
「手をひいてもらう」
ということ。

その
他者に手をひいて
もらって
書いた感覚が
ぼくのなかで
まだ
響いています

これから
海外でのリーディングや
他の詩人との
コラボがひかえて
いますが、
静岡でもらった
いい共鳴音を
今後の仕事に
活かしてゆきたい。

あらためて、
野村喜和夫さん
福間健二さん
三角みづ紀さん
文月悠月さん
そして
静岡のみなさん、
ありがとうございました。