2013年1月29日火曜日

骨董 冬の酒器




庭の紅梅の莟がもうふくらんできました。
春になってしまう前に、
冬の酒器をアップしておきます。

徳利は古備前、ジャスト1合。
盃は松浦古唐津、江戸時代初期。

双方とも、詩人の城戸朱理さんから
結婚祝にいただいたもの。
ちょっとかわいく撮れたもので。

以前、勝見充男さんが
「20個の盃を買えたとしたら、
徳利はその20分の1の確率だね」と。
そんな古備前徳利は、
あまりにもつかいすぎたため、
肌にとろみがかかると同時に
ちょっぴり黒ずんでしまった。

古唐津盃は一息に轆轤をひいて
高台脇にかんでいる珪石は、
海底にあった黒雲母。
ぼくはもっていないけれど、
古唐津盃のなかには
酒を注ぐと海底を覗いたような
窯変をみせるものもあります。

ぼくは窓辺の冬陽のなかに
この徳利と盃を早朝から日没まで置いて
たっぷり陽光の薫りを吸わせます。

それから、ぬるめの御燗を注ぎ
妻の絶品卵焼きで一杯。

2 件のコメント:

  1. はじめまして。
    偶然、拝見いたしました。
    素敵な盃ですね。

    返信削除
  2. 初のコメント、
    ありがとうございました!

    返信削除